原発吉田元所長ご逝去。リーダーとは。

こんにちは。下中です。
マーケティングのたまものとわかっていても、
「やっぱり夏は鰻だね~」などと言ってしまう、
東京港区の社会保険労務士 下中理栄子です。
鰻の話も2回目かもしれません。

 

9日、東京電力福島第1原発の所長だった、
吉田昌郎さんがご逝去されたそうです。
58歳という若さでした。
残念です。

あの、本部との会議のやり取り映像は衝撃でした。
本部の緊迫感のなさに驚き、
吉田氏の強いリーダーシップを感じました。

本部の指示に、
実際に指示を出すけれど従わないようにそっと指示した、
ということもあったそうです。

あのような会社ですから、
何のために、誰のために、
仕事をするのか、役に立つのか・・・
曖昧なのでしょう。
やはり企業は理念が大事ですね。

震災前に第1原発の津波対策の拡充(防波堤など)を見送った、
ということもわかっているそうですが、
防波堤というのは、確かに今回は防げたかもしれないけれど、
絶対これ以上はない、ということは絶対にあり得ないので、
防波堤を超えたときに何が必要だったのか、が、
あまりに対策できていなかったので、
第一ではないと思います。

本部のていたらくがひどくて比較にはなりませんが、
現場を知るリーダー、
責任を取るリーダーだったと思います。

(かといって、
社長にそのまま現場に降りることがいいというわけでもなく、
そう単純ではありません。)

 

それにしても、
自ら病名を公表されて、食道がんだったそうですが、
がんといえば、影響はなかったのか、気になるところです。
直接の影響はないとされているようです。
とはいえ、
その後、脳出血も起こされたとのこと、
やはりストレスの影響はあっただろうと思います。

事故の記録を出版しようとしていたそうですが、
病気のために体調が安定せず、
なかなか書けないとおっしゃっていたそうです。

事故の証人として、
現場のリーダーとして、
いろいろお話をしていただきたかったと思いますが、
残念でなりません。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

アロドラ人事労務サポートオフィス 下中 理栄子