No.13 ≪しあわせうつ≫誰でも「うつ」になる可能性がある。 [2012.05.23]

こんにちは。下中です。
本日の「ひばり人事労務コラム」です。

 

今日は少し、「うつ」のお話をしたいと思います。

メンタルヘルスの不調を訴える方が非常に増えています。

メンタルヘルス不調は、「うつ」だけではありませんが、
「うつ」にもいろいろ種類があります。
メンタルヘルス不調について全部考えると大変なので・・・
これから法的にも何かと対策が必要になってくることもあり、
「うつ」について少し理解をしていただくのが有効かなと思いますので、
少しだけ、お話をさせてください。

 

さて、「うつ」というと、どんな人がなるものだと思っていますか?
精神的に弱い人、社会になじめてない人、
真面目な人、細かい人、抱え込む人・・・
いろいろ浮かぶことと思います。

では「うつ」になりそうもない人はいかがですか?
おおらかな人、いつも明るく元気な人、
体育会系の人(笑)、
まさか自分はならないよ、と思っている方も多いことでしょう。

確かに、こういう人はなりやすい、という傾向はあるでしょうが、
「こういう人はうつにはならない」ということはありません。

 

「うつ」は、「こころのやまい」などと言いますが、
実際は「脳」の問題です。
ストレスがたまったとき、少し休みなさい、と言ってくれる状態です。

 

ではどんな時に「休みなさい」と言われるのか。

原因はほぼ、「環境の変化」です。
「環境の変化」でストレスを受けたときです。

 

大きな事件や事故に遭ったわけでなくても、
(その場合はPTSDと呼ばれる状態が多く、
うつに移行することもあります)
環境の変化が起こったとき、
脳はストレスを感じ、休みなさいと言うのです。

真面目な人であろうと、明るく元気な人であろうと、

体育会系の人であろうと、
誰でも、「うつ」になる可能性を持っているのです。
体育会系→例えば・・・プロスポーツの関係者でも、
メンタル不調を抱えている方は多くいらっしゃいます。

 

誰でも「うつ」になる可能性がある、という話のとき、
例に出されるものがあります。

「しあわせうつ」と呼ばれるものです。

 

結婚したとき、
子供が生まれたとき、
マイホームをもったとき、
あるいは・・・昇進したとき・・・

端から見ると、幸せだと思うこと、
もちろん本人も幸せだと思っていると思います・・・
でもそこに「環境の変化」があったことで、
脳がストレスを受けて、うつになることがあるのです。

 

結婚したことが原因でうつになる、
あまり考えられませんよね?!
(もちろん、いい人だと思っていたのに暴力夫だった、
とかいうのは別の問題です。)

住まいが変わり、生活パターンが変わり、
金銭の使い方も変わったり、いろいろと予想外のこともあります。
幸せだけど・・・ストレスがあるのです。

 

うつになるのは、
いろいろなことに不慣れな人→ストレス耐性の弱いとされる人、
ではなく、
「ストレス耐性の強い」と判断されているような人も、
突然、不調を訴えることがあり、
そういう場合は、復帰まで長い時間を要します。

 

うつになる人は弱い人、ではなく、
誰でもうつになる可能性がある、
ということを、まずは認識していただければと思います。

 

本日も「アロドラ人事労務コラム」
お読みいただきありがとうございました。