No.60 中3生、解体工事現場で労災死【ニュースより】 [2012.08.10]

こんにちは。下中です。
本日も「ひばり人事労務コラム」
おいでいただきありがとうございます。

前回、年少者雇用についてお伝えしましたが、
年少者雇用はそれほど身近ではない、ということを書いた矢先、
悲しく悔しい事故が起こってしまいました。

複数のニュース記事によると、
食い違いが見られ、事実関係の不明な点がありますが、
複合的な問題が潜んでいるようです。

記事により、毛色の違いが見られますが、
ひとつの記事の紹介にてご了承ください。
本日はニュースをお伝えして留めさせていただきます。

ご冥福をお祈り申し上げます。

(ニュース記事内の実名を伏せさせていただきました)

————————————
中3労災死、業者「学校から頼まれて雇った」
読売新聞 8月10日(金)

群馬県桐生市の中学校体育館で、
解体作業をしていた栃木県足利市五十部町、中学3年A君(14)が
ブロックの下敷きになって死亡した事故で、
石井君を雇用していた群馬県太田市の解体業者は9日、取材に対し、
「学校側から頼まれたから雇った。日当は5000円だった」
などと話した。

解体業者は
「7、8年前から計20人ほど不登校などの中学生を受け入れてきた。
学校や親から頼まれた時だけで、
社会人になる手伝いになればと思っていた」
とも証言。
A君とは別の中学数校から依頼を受けたこともあったという。

業者は
「両親に申し訳ないと思っている。今後誠意を持って対応したい」
としている。

労働基準法では、建設業などで中学生以下の年少者の雇用を禁じている。
A君が通っていた足利市立西中の板橋文夫教頭は
「校長や担任が業者に伺い、『お世話になります』と頼んだこともあった。
中学生が働いてはいけないのはわかっていた」
と述べ、学校側が依頼していたことを認めた。
————————————

本日も、「ひばり人事労務コラム」
お読みいただきありがとうございました。