No.92 がんで8人死亡の印刷会社を強制捜査(労働安全衛生法違反の疑い) [2013.04.02]

こんにちは。
東京港区の社会保険労務士、下中です。
本日も「ひばり人事労務コラム」
おいでいただきありがとうございます。

本日は、ニュースからお伝えします。

化学物質等を使用する会社では、
半年に1回の健康診断が義務付けられています。
しかし、法律で決められているから、ではなく、
健康を守るのは会社の責務です。
いろいろとやるべきことも怠っていたようですが、
せめてもう少し早く対応してほしかったと思います。

亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、
現在健康を崩されている方の回復と、
今後のよりよい対応を願ってやみません。
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胆管がん、8人死亡の印刷会社を強制捜査 大阪労働局
朝日新聞デジタル 4月2日(火)
大阪労働局は2日午前、
従業員ら17人が胆管がんを発症しうち8人が死亡した
大阪市の印刷会社「SANYO(サンヨー)―CYP(シーワィピー)」
について、
労働安全衛生法違反(事業者の安全衛生措置義務違反など)
の疑いで家宅捜索を始めた。

午前9時10分すぎ、
大阪市中央区にある山村悳唯(とくゆき)社長(66)の
自宅兼本社ビルに
大阪労働局の職員4人が入った。
今後、押収書類の分析と関係者の聴取を進め、
会社側が従業員の健康や安全を守るための措置をどう怠り、
被害が拡大したのか解明を進めるとみられる。

厚生労働省は昨年5~6月、
労働安全衛生法で定める事業主の義務を果たしていないとして
同社に是正勧告をした。
違反とされたのは、
(1)定期健康診断結果の報告をしていない
(2)衛生管理者や産業医、安全管理者を置いていない
(3)衛生委員会もなく、作業リーダーの「職長教育」もしていない
――など。
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本日も、「ひばり人事労務コラム」
お読みいただきありがとうございました。