<祇園暴走事故>勤務先社長を書類送検 入口(採用)ルールの大切さ

こんにちは。
桜の季節が一気に通り過ぎて、
故郷鹿児島の桜開花の早さを自慢?できなくなって悲しい・・・
東京港区の社会保険労務士 下中理栄子です。

 

本日は、
京都で起こった車の事故についてのニュースからお伝えします。

(参考:毎日新聞 3月9日、朝日新聞3月12日 記事)
京都は祇園で昨年4月、
軽ワゴン車の暴走により、
歩行者ら7人が死亡し12人が重軽傷を負った事故で、
運転していた会社員(死亡)が勤めていた会社の社長について、
京都府警が業務上過失致死傷容疑で書類送検したと発表しました。

この事故は、運転していた会社員の持病が事故原因とされており、
社長が持病を認識していた可能性が高く、
事故の危険性を予見できたのに、会社の業務で運転させ続けた、
ということで、
こちらの事実関係等については軽々しく言えないのですが、
このような警察の判断も起こりうるということから、
従業員の採用について考えたいと思います。

採用活動にはいろいろ注意点がありますが、
その中で重要なことの一つが、健康状態の判断です。
もちろん、持病があるからということでシャットアウトするものではなく、
一病息災という言葉もありますが、
適切な業務を行ってもらうために必要ということです。

就業規則は、入社してからのことのみと考えがちですが、
採用試験のために必要なこと、入社の際に必要なことなども、
定めておくことで、
募集、採用試験の際に説明することもでき、
採用方針に納得していただいた方に入社してもらうことができます。

入社に際しては必要な書類を提出いただきますが、
「入社後〇日以内に提出」という定めをされている会社様も多いですが、
入社日までに提出するように、定めておくことが望ましいと思います。

また、今回の事故にも関連しますが、
健康状態の判断と同時に、
業務に車の運転が必要であれば、
運転免許証等を定期的に確認するシステムなどを決めておきましょう。
(通勤の場合にもルールを決めておきます。)

何事も慎重に、確認することが大切ですが、
その根拠を決めておくようにしてくださいね。

この事故の時はもう京都に住んでいたわけではありませんが、
祇園での事故と聞いた時は、
よく歩いていた場所とあってドキっとしました。
祇園では人が押し寄せて怖い思いもした話もしましたが・・・
素敵な街だけに、
このようなニュースで地名を聞くのは不本意です。

おそらく、仕事を得る(維持)のために隠しておいたことが、
(ここでは会社が知っていたかどうかは問題にしないことにします。)
結果的に自身の命を落とす結果になってしまったのは残念ですし、
他の方にもご迷惑をかけて旅立つのはやりきれません。

犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたします。

会社は、大切なことをしっかりと把握できる環境であるとともに、
本人も日頃から、健康管理は責任をもってしなければいけませんね。

ではではまた~。

 

アロドラ人事労務サポートオフィス 下中 理栄子