こんにちは。下中です。
本日の「ひばり人事労務コラム」です。
【実例】(設定は、実際とは少し変えています。)
Hさん(♀ 28歳)は、M社の事務職として入社、
最初はパートでした。
会社の構成は、社長M氏(♂)、役員S氏(♀)、先輩社員(♀)、Hさんの4名。
社長はHさんを評価していて、将来は社員に、という話もしていました。
Hさんも生活が落ち着いてきたので、
社員にしてらえるか、給料面も含め相談、
社長はがんばって、〇〇万円の給料を約束してくれました。
それから1か月とちょっと。待望の給料日です。
Hさんは、楽しみに給料明細を見る、と・・・
がが~ん。
社長から聞いた給料〇〇万円より3万円も少ない××万円!
〇〇万円は、おそらく社長が、がんばって示してくれた金額で、
おそらく前任の方は××万円だったのではないかと思われます。
(Hさんの予想)
さて、Hさんはどうしたらよいのでしょう。
今までにお給料の額など、書面でもらったことは一度もありません。
給料計算をしているのは、役員S氏(♀)です・・・
Hさんは、社長から直接お給料の話を聞いたので、
直接社長に「お給料が違うんですけど・・・」
と、話しました。
社長は、役員S氏に伝えました。
役員S氏は・・・
「え~、そんなことは聞いてませんよ。」
Hさん、がが~ん(パート2)。
でも実は、社長がHさんに給料の話をしていたとき、
役員S氏も、違う仕事をしながらですが、側で聞いていたのです。
(小さい事務所ですからね。)
しかも社長は数字もS氏に伝えていました。
が・・・
S氏は、他の仕事をしながら聞いていたので、
あまり認識がなかったのかもしれませんし、
事務員の最初の給料は××万円、という頭があったのでしょう。
その会社に、労働条件通知書や、雇用契約書を出すという文化があれば、
社長と役員S氏ももっときちんと打合せをしたでしょうし、
お給料をもらった時に違うことを発見、ということもなかったでしょう。
この時は幸い、
社長が、
自分が示したお給料をちゃんと覚えてくれていたので、
役員S氏は納得いかないながらも、(笑)
訂正して、不足分をすぐに振込んでくれました。
けれど・・・
たった4人の小さい会社のこと、微妙な空気が漂いました。
その後、Hさんがどうなったかは・・・ご想像にお任せいたします。
本日も「ひばり人事労務コラム」
お読みいただきありがとうございました。