No.34 学生・生徒自殺、初の1000人超【ニュース】 [2012.06.13]

こんにちは。下中です。
本日の「ひばり人事労務コラム」です。
本日は、ニュース記事からお送りいたします。
日本では、ここ14年連続で、
自殺者の数が3万人を超えています。
この3万人超という方々の命、数字をどう思われますか?

わたくしは地方の出身ですが、
生まれ故郷の「町」の人口は、約15,000人ほどでした。
(現在は合併しております。)
毎年毎年、2つの町が無くなっていることになります。

この話はこれからも取り上げていきますが。
そんな中、8日、政府は24年版「自殺対策白書」を公表し、
2011年の学生・生徒などの自殺者数は、
1,000人を超えたことが分かりました。
「雇用情勢の悪化」を一因に挙げているようです。
ストレス耐性の弱さ、という問題があるとされる中、
社会人となった若者たちに、
「社会人基礎力」をつけてもらう取組をしている我々にとって、
その前の段階で多くの人が命を落としている事実には、
忸怩たる思いがあります。
なんとか別の形で克服を助け、
その先の人生を経験してもらいたいと切に思います。

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2012.6.8 産経新聞

平成23年の自殺者は3万651人と、
10年以来初めて3万1千人を下回ったが、
一方で就職活動の失敗を苦に
10~20代の若者が自殺するケースが目立っていることが
8日、政府が公表した24年版「自殺対策白書」で明らかになった。
白書によると、23年の大学生などの自殺は、
前年比101人増の1029人で、
調査を開始した昭和53年以来初めて千人を突破した。
内閣府は「雇用情勢の悪化」を一因に挙げている。
警察庁の統計では、
「就職失敗」による10~20代の自殺者数は
平成19年の60人から23年は150人にまで増加している。
大学新卒者の就職率(4月1日現在)は
過去最低だった23年の91・0%から
24年は93・6%と4年ぶりに上昇したが
「改善とまではいえない。
実際に80社以上申し込んでも内定が得られないという学生もいる」
(大学関係者)。
全国自死遺族総合支援センターの杉本脩子代表は
「何度も落ちることで次第に追い込まれ、
『自分には価値がないのではないか』と孤立感を深めていくのでは」
と分析する。
このため心のケアに力を入れる大学も増えている。

千葉県内の私立大の就職課は、
リクルートスーツ姿の学生が目立ち始める1~4月、
学生らの「表情」を気にし始めるという。
「学生が企業と接触し始めるのがこの時期。
厳しい質問に面食らい、ふさぎこむ学生も多いので
積極的に声をかけて励ましている」(担当者)。
都内の中堅大学では
昨年から就職部のスタッフらが4年生全員と面談を実施。
「マイナス思考になりがちな学生には、違った見方もあることを伝え、
気持ちが前向きになるよう丁寧にアドバイスをしていく」という。
厚生労働省も全国57カ所の「新卒応援ハローワーク」で、
内定のないまま卒業した学生のケアを行っている。
同省は
「顔を見せなくなれば、電話やメールで就職活動再開を促している。
学生に寄り添う型の支援がますます重要になってくる」
としている。
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本日も、「ひばり人事労務コラム」
お読みいただきありがとうございました。